2025年12月6日夜、東京・墨田区江東橋の風俗店
まさかの冷蔵庫から、乳児の頭部や手足とみられる遺体が見つかった事件が報じられました。
あまりにもショッキングで、多くの人がニュースを見て言葉を失った人も多いのではないでしょうか・・・
この記事で分かること↓
- 乳児頭部遺棄事件の概要
- 現場となった風俗店や場所について(店名は?)
- 「乳児を遺棄した母親は誰なのか?」今わかっていること
- なぜこうした事件が起きてしまうのか、背景の考察
- 今後の捜査のポイントと、私たちが考えたいこと
を、中学生でも読めるように、できるだけやさしい言葉でまとめていきます。
※この記事の「母親は誰?」という部分は、あくまで「現時点で分かっている範囲」と「一般論としての背景」を整理するもので、特定の個人を断定したり、決めつけたりする意図はありませんのでご了承ください!
事件の概要
まず、報道されている事実を整理します。
報道で分かっている主なポイント
- 発覚日時
→ 2025年12月6日 午後9時ごろ、従業員の男性が110番通報(テレ朝NEWS) - 場所
→ 東京都墨田区江東橋4丁目の雑居ビル内にある風俗店の事務所兼待機部屋 - 見つかった場所
→ 事務所に置かれた冷蔵庫の「冷凍庫」部分(FNNプライムオンライン) - 遺体の状態
→ ポリ袋に入った乳児の頭部
→ 密閉容器(タッパー)の中に入れられた腕や足
→ 冷凍され、切断された状態とみられている(FNNプライムオンライン) - 乳児の特徴
→ 生後数か月〜1年未満とみられる
→ 性別はまだ分かっていない
→ 胴体部分は見つかっていない(NEWSjp) - 捜査状況
→ 警視庁は「死体損壊・死体遺棄事件」として捜査を開始(FNNプライムオンライン)
基本情報を表でチェック
| 項目 | 内容 |
|---|---|
| 発覚日時 | 2025年12月6日 夜9時ごろ |
| 場所 | 東京都墨田区江東橋4丁目・雑居ビル内の風俗店事務所 |
| 遺体があった場所 | 事務所の冷蔵庫(冷凍庫)の中 |
| 遺体の状態 | 頭部:ポリ袋入り/腕・足:密閉容器入り・冷凍・切断とみられる |
| 乳児の推定年齢 | 生後数か月〜1年未満 |
| 性別 | 不明 |
| 見つかっていない部分 | 胴体 |
| 捜査の容疑 | 死体損壊・死体遺棄事件として捜査中 |
ここまでが、現時点で報道されている「事実」です。
この段階では、誰が遺体をそこに入れたのか、なぜそんなことをしたのかは、まだ明らかになっていません。
現場となった風俗店はどこ?店名は公表されている?
錦糸町のどのあたり?
報道によると、現場は「JR錦糸町駅から約200メートルほどの繁華街」にあるビルの2階とされています。(テレ朝NEWS)
周辺は、
- 飲食店
- 風俗店
- 会社の事務所
などが多く集まるエリアです。
夜も人通りがあり、まさに「街の真ん中」で起きた事件と言えます。
お店の名前は?
現時点で、ニュース記事などでは「店名」は公表されていません。(TBS NEWS DIG)
そのため、
- ネット上の「ここじゃないか?」といった憶測
- Googleマップや口コミをもとにした“探し当て”ごっこ
などは、無関係の店舗や人を傷つける可能性があり、とても危険です。
店名が公式に発表されていない以上、「ここだ」と断定する情報はすべて憶測です。
トレンド記事を書く立場としても、ここは線を引くべきポイントだと思います。
乳児を遺棄した母親は誰?
タイトルにも入れた「母親は誰?」という部分ですが、
2025年12月7日時点では、容疑者の特定や逮捕の情報は報じられていません。(FNNプライムオンライン)
なので、ここで具体的な人物像を「決めつける」ことはできませんし、してはいけません。
そのうえで、「どんな人が関わっている可能性があるのか」を“一般論として”整理します。
冷蔵庫を使える人は誰だったのか
報道では、冷蔵庫は「店の従業員が共有で使っていた」とされています。(FNNプライムオンライン)
このことから、警察は少なくとも、
- 店の従業員
- 出入り業者や関係者など、事務所に立ち入れる人
などを中心に、事情を聴いていると考えられます(ここは一般的な捜査の流れからの推測です)。
母親=店の関係者なのか?
よく出てくる疑問は、
「乳児を遺棄した母親は、店で働いていた女性なのか?」
という点だと思います。
しかし、現時点では、
- 赤ちゃんと店の従業員との関係
- 母親が風俗店の関係者かどうか
について、報道上の情報はありません。(TBS NEWS DIG)
可能性だけで言えば、
- 店で働く女性が妊娠していたパターン
- 店とは関係ない第三者が何らかのルートで冷蔵庫に置いたパターン
- 店と個人的なつながりのある人物が関わったパターン
など、いくつも考えられます。
ですが、どれか一つに決めつけることはできない段階です。
「母親探し」よりも大事な視点
もちろん「誰がやったのか」は重要です。
ただ同時に、
- なぜここまで追い詰められた状況になったのか
- 周りに相談できる人や場所はなかったのか
- 社会として、どこで支えきれなかったのか
といった視点も、同じくらい大切だと感じます。
犯人探しだけで終わると、同じような事件がまた起きかねません。
この記事では、次の章から、その「背景」を少し掘り下げて考えてみます。
なぜこんな事件が起きたのか?考えられる3つの背景
ここからは、あくまで一般的な背景の話です。
今回の事件の“犯人像”を特定するものではなく、「こうした事件の裏側にありがちな要因」として読んでください。
① 予期せぬ妊娠と「一人で抱え込む」状況
風俗業界に限らず、
- 経済的に不安定
- 生活リズムが不規則
- 周囲に家族がいない
といった環境では、「予期せぬ妊娠」が起きた時に、相談できる相手がいないケースがあります。
「仕事が続けられないかも」
「お金がない」
「妊娠したことを知られたくない」
といった不安から、妊娠そのものを隠し続ける人もいます。
日本では、予期せぬ妊娠に悩む女性が公的な相談窓口につながりにくい問題が、たびたび指摘されています。(毎日新聞)
そうした「孤立した妊娠」が、乳児遺棄事件の背景にあることも少なくありません。
② 経済的な不安と「産んだ後どうすればいいのか」という恐怖
子どもを育てるには、時間もお金も必要です。
- 家賃
- 生活費
- 医療費
- 保育園・ベビー用品
など、現実的な負担は大きく、
「一人で、しかも不安定な仕事で育てていくのは無理だ」と感じる人もいます。
本来であれば、
- 児童相談所
- 妊娠SOS・母子相談窓口
- 行政の支援制度
などに相談する選択肢がありますが、
「知らない」「怖くて連絡できない」「周りにバレそうで嫌だ」といった理由で、つながれない人もいます。
その結果、最悪の形で追い込まれてしまうケースもあり、今回の事件も、そうした構図の延長線上にある可能性はゼロではないと思います(あくまで一般論です)。
③ 「隠せる場所」が職場にあったという問題
今回の事件では、
- 冷蔵庫が事務所にあり
- 従業員が共有で使っていた
という情報が出ています。(FNNプライムオンライン)
人の出入りが多い一方で、
「誰がいつ何を入れたのか」が曖昧になりやすい環境だった可能性があります。
こうした、
- 共同で使うスペース
- 管理がゆるくなりがちな物置・冷蔵庫
などは、悪い意味で「隠し場所」になってしまうことがあります。
もちろん、これはあくまで一般的なリスクの話で、
今回の店が「管理が甘かった」と断定するものではありません。
ただ、事件が起きたあとに改善を考えるべきポイントではあると感じます。
今後の捜査のポイントはどこか
警察が今後、特に重視すると考えられるポイントを、一般的な視点からまとめます。
1. 冷蔵庫の利用状況の洗い出し
- 冷蔵庫の鍵の有無
- 誰が自由に使えたのか
- いつから「不自然なもの」が入っていたのか
こうした点は、事情聴取や防犯カメラの映像などから確認されていくはずです。(FNNプライムオンライン)
2. 遺体の鑑定と「親子関係」の特定
- 乳児の正確な生後月数
- 死亡時期・死因
- DNA鑑定による親族の特定
などは、この先の大きなカギになります。
これにより、母親や父親の特定につながる可能性があります。
3. 店の関係者・出入り人物の事情聴取
- 従業員
- 店の運営関係者
- 出入りする業者
など、冷蔵庫に近づける人たちから、
少しずつ情報を集めていくことになるでしょう。
今はまだ「誰がやったのか」が見えていない段階ですが、
時間の経過とともに、新しい情報が出てくる可能性は高いです。
この事件から見える「社会の課題」についての感想
ニュースを読むだけでもつらい内容ですが、
ここで終わらせてしまうと、ただの「恐ろしい事件」で終わってしまいます。
個人的には、この事件から次のような課題が見えると感じました。
● 予期せぬ妊娠を「隠さなくていい」社会になっているか
- 責められるのが怖い
- 職場を失うのが怖い
- 家族に怒られるのが怖い
そんな恐怖心が強いほど、人は追い詰められます。
相談した時に、
「なんで避妊しなかったの?」
と責める空気が強い限り、
誰も助けを求められないまま、悲しい事件は繰り返されると思います。
風俗業界で働く人への「支援」が足りていない
風俗店で働く人たちは、
偏見の目で見られることも多く、行政の支援にもつながりにくい立場になりがちです。
- 健康相談
- 妊娠・出産・中絶についての相談
- メンタルケア
など、「窓口はあるけれど、そこまで届いていない」ケースも多いと感じます。
もし、職場単位で、
「妊娠や体調のことは、ここに相談していいですよ」
と案内できる体制があれば、
追い詰められる人は少し減るかもしれません。
「誰かを責めて終わり」にしない視点も大事
もちろん、赤ちゃんの命を奪うような行為は許されません。
それは前提です。
ただ同時に、
- そこまで追い込まれた背景
- その人を支えることができなかった周囲や社会
も一緒に見ていかないと、
私たちが同じ悲しみを何度も味わうことになってしまいます。
ニュースを読みながら、
「犯人はひどい」で終わらせるのか
「二度と起きないように、何ができるか考えるのか」
ここで、社会全体の分かれ道になっている気がします。
まとめ
この記事では、
- 錦糸町の風俗店で起きた乳児遺棄事件の概要
- 店名や母親の特定について、現時点で分かること・分からないこと
- こうした事件が起きてしまう背景の考察
- 今後の捜査のポイントと、社会の課題
を整理してきました。
現時点でハッキリしているのは、次の2点です。
- 乳児の遺体が切断された状態で冷蔵庫から見つかった、極めて痛ましい事件であること。(FNNプライムオンライン)
- 母親や犯人像、店名などはまだ公表されておらず、推測で特定することはできないこと。(TBS NEWS DIG)
そのうえで、私たちができるのは、
- 中途半端な情報で誰かを特定しようとしない
- 「こうした事件を生む土壌」を減らすには何が必要か考える
- 周りで困っている人がいたら、少しでも相談窓口につなげる
といった、小さな行動かもしれません。
それでも、
一人ひとりが「次の悲劇を減らしたい」と思うことが、
じわじわと社会を変えていく力になると信じたいです。